2003年2月11日

八重干瀬上陸に関する見解

旧暦の3月3日に“浜下り”という行事があり宮古島では通称“八重干瀬祭り”と呼ばれていますが、今年は潮位の関係上4月の3週目の大潮時に行われるものと思われます。(年により異なります。)

この時期、通常宮古本島と伊良部島を往復しているフェリーが沢山の“上陸客”を乗せ八重干瀬に向かいます。八重干瀬には船が接岸したり上陸するための施設は一切無いため、これらのフェリーは生きている美しいサンゴの上に錨を投下し、船体の一部を乗せ、サンゴを破壊しながら乗客を上陸させます。

最近では“指導員”が付きレクチャーを行っているようですが、サンゴの一部を踏みつぶしたり、生きている貝類を採集する方が後を絶たないようです。

このようなツアーが行われた後のリーフ(サンゴ礁)周辺は、目も当てられない状況です。
人間のエゴ、業者の利益のためにこんなに自然を破壊していいのでしょうか?
私も完璧ではないので時には錨の投下場所を誤りサンゴを少し壊してしまうこともありますが、自然に対して申し訳ないという気持ちと、お客様に対して恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。

※2012年6月訂正
現在水中係留ブイの設置が広がり、錨は予備にスタッフが持って泳いでサンゴを壊さない場所に置きに行きます。
従って錨の「投下」はサンゴが完全に無い場所を除き行いません。



私は“上陸”に100%反対ではありません。
なぜなら小型船でサンゴを壊さない場所に係留して、指導を受けながらサンゴのない場所から泳いで上陸すれば、サンゴは壊さずに上陸出来るからです。
(私は上陸に興味はありませんが・・・)

しかしカルトマリーヌのツアーの目的は、泳いで美しいサンゴの海を鑑賞することです。
たまたま、シュノーケリング・ダイビングポイントの近くに上陸出来る場所がある場合、上陸地点(サンゴを壊さない場所)を指定し上陸を許可する場合がありますが、“上陸”が目的の方はカルトマリーヌのツアーには参加しないでください。

また、この時期こぞって観光客が宮古島に押し寄せますが、八重干瀬は年中そこにあります。
この時期の大潮が通常よりやや潮位が低いと言うだけで、この時期以外の大潮でも干潮時であれば水面上に現れる部分も有りますし、潮汐に関係なく泳げばサンゴは鑑賞出来ます。(場所にもよりますが浅すぎるとかえって泳ぎにくいし、サンゴは水中にある方が綺麗です。また、広範囲に干上がっている時の八重干瀬は磯くさい!)[潮汐について]

マスコミ報道、旅行会社の宣伝に踊らされてこの混む時期に来ることはありませんよ!
ちなみにダイビングには、この数センチの潮位の違いは関係有りません。


※2003年3月22日訂正
「今年は潮位の関係上4月の3週目の大潮時に行われるものと思われます。」
と書きましたが確認した所、暦通りの4月2,3,4日に行われるそうです。(年により異なります。)
しかし実際は、その日よりも4,5,6,7月のそれぞれ2度目の大潮の方が潮位は下がるのです。(年により潮回りは異なります。)
これは、年に1回の自然現象ではなく単なる島の行事・イベントなのです。

※2016年3月6日追記
2015年に伊良部大橋が開通し、平良港−佐良浜港航路が無くなりフェリーが無くなったため、フェリーでの八重干瀬上陸ツアーは無くなりました。



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